2023-07-31 11:00
水難事故対策研修を行いました
小児応急手当講習に続き今月は水難事故対策研修を行いました
まずは子どもの水難事故や死亡事故について
乳幼児の溺水事故は
7割近くが自宅の浴槽で起きており、
「顔を洗うために一瞬目を離したら沈んでいた」
という報告が多いようです
子どもがどうして溺れやすいのか
体のつくりや子どもの特性を知ると
どれも理解が深まる理由ばかりです
そして一番知られていないのは
「子どもは、静かに溺れる」ということ
人が溺れる姿って、
ドラマなどで見るような
手を水面でバタつかせながら
「助けてー」と叫ぶ姿を思い浮かべませんか?
(私だけかしら…)
でも、実際は
音もたてずに静かに沈むのだそうです
これを知ると知らないとでは
監視をする際の見るポイントが変わってきます
< 屋上での研修 >
前回の小児応急手当講習の内容を交えながら
実際にプール(水なし)を使って
緊急事態が発生した時の動きを確認しました
溺れた子を救出しつつ、
他の子ども達を安全な場所に一次避難させ、
先生の数が確保できたら本格的に避難を開始して、
心肺蘇生は交代で続けて、
どんな時でも子ども達の人数確認をして…
このような一連の動きを、
12~24人の子どもたちに対し
先生2~4人でおこないます
学年によっては、
緊急事態とはいえ
遊びを中断されたことが嫌で
気持ちが崩れてしまう子も何人かいるような状況です
それらも想定した上で、
クラスの特色に対し
さまざまな工夫が凝らされていました
<テラスでの研修>
子ども達がいることを想定して
先生達のみでおこないました
この写真は“なるほど”の1枚ですが、
何故かわりますか?
そうです!タライです!!
避難時に
水が張ったままのタライに躓いて
怪我をしたり溺れたり
2次災害を起こさないためです
もしかしたら、こうすることで
視覚的に子ども達も「水遊びおしまい」って
切り替えがつくかもしれないですよね
溺れた子の救護活動をする場所は
どこが安全か…
誰かを呼ぶにしても
内線をするために
大人が1人抜けることで
どんなリスクがうまれるのか…
気にかかる点は今のうちに確認しておき、
気を引き締めてプール・水遊び活動に
取り組んでいきたいと思います
不慮の事故の中でも “溺水(できすい)=溺れる” は
乳児、幼児ともに死因の上位を占め
その多くが自宅浴槽で起こっていると統計が出ています
つまり
それだけ身近で起こりやすい事故なのです
今日では多くの自治体が心肺蘇生や窒息した時の対応など
応急手当に関する動画をSNSを利用し発信しています
事故防止に努めることはもちろんですが
事故が起こった時の対応を知っておくと
いざという時にご家庭でも役に立つかもしれませんね